女性同士でも、配慮は必要
「女性同士なら安全」と思われがちですが、性感染症は女性同士でも伝わることがあります。清潔と配慮は、お互いを大切にすることそのものです。
気をつけたい衛生ポイント
グッズは個人専用にするか、使用のたびに洗浄・コンドームを使うなど衛生管理を徹底してください。体調に異変があれば、早めに婦人科へ相談することも大切です。
女性同士で起こり得る感染症を正しく知る
「女性同士なら性感染症は無関係」というのは誤解です。実際には、性器同士や口・指・道具を介した接触で、ヘルペス・HPV(尖圭コンジローマや子宮頸がんの原因ウイルス)・梅毒・クラミジアなどが感染し得ることが知られています。また性感染症ではありませんが、腟内の細菌バランスの乱れ(細菌性腟症)がパートナー間で行き来しやすいことも報告されています。[※]怖がらせるための情報ではありません。リスクの形を正しく知っていれば、対策はどれも簡単——それを知るための情報です。
実践できる予防策一覧
- 手・爪——爪は短く滑らかに、触れる前に手を洗う。ささくれや傷があるときは絆創膏や医療用手袋という方法もあります。
- 口での愛撫——口内炎・喉の不調があるときは避ける。デンタルダム(薄いシート)の利用も選択肢です。
- 道具——専用化するか、都度洗浄・コンドーム交換を。→グッズの安全な使い方
- 性器同士の接触——粘膜同士が直接触れる行為は感染経路になり得ることを前提に、体調の悪いときは避ける判断を。
- 定期検査——症状がなくても感染していることはあります。新しいパートナーと関係が始まるタイミングでの検査共有が最も合理的です。
女性同士だからこそ、婦人科と検査の話
女性同士のカップルには「妊娠しないから婦人科に縁がない」と考えて、検査や検診から遠ざかる傾向があると指摘されています。しかしHPVは女性同士でも感染し得るため、子宮頸がん検診は性経験の形にかかわらず重要です。また、問診で「性交渉の相手は男性ですか」と聞かれて答えに詰まる不安もよく聞きますが、事実をそのまま伝えて問題ありませんし、言いたくなければ「パートナーは女性です」とだけ伝えれば十分です。検査は保健所の匿名・無料検査(HIV・梅毒など)も利用できます。受診や検査への気持ちのハードルは、無料相談で一緒に下げていきましょう。
よくある質問
女性同士なら感染症は大丈夫?
道具を共用してもいい?
お互い女性としか経験がなければ、検査は不要ですよね?
パートナーに検査を切り出したら、疑っていると思われそうです
かゆみやおりものの変化があります。相手にうつしたか不安です
💌 まず、話すだけでいい。
「気持ちよさが分からない」「自分はおかしいのかな」——どんな入口でも大丈夫です。解決しなくていい、決めなくていい。あなたの気持ちを聞かせてください。
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参考文献
- 性感染症の基礎知識・予防について(厚生労働省「性感染症」)。厚生労働省