40代は、いくつもの変化が重なりやすい時期
40代は、閉経に向けて女性ホルモンが揺らぎはじめる時期とも言われます。それに加えて、仕事の責任、子育てや介護、パートナーとの長い付き合い。体と生活の両方で変化が重なりやすいのが、この年代の特徴です。
潤いにくさ
以前より濡れにくい、こすれて痛いと感じることがあります。
疲れ・睡眠
疲れがたまっていると、気分も体もなかなか高まりません。睡眠・疲労との関係
生活の負担
頭の中がやることでいっぱいだと、目の前の触れ合いに集中しにくくなります。
関係のマンネリ
同じ流れが続くと、高まるきっかけが少なくなることも。マンネリとの向き合い方
「濡れにくい」は、潤滑剤で補っていい
潤いにくさは、気持ちが乗っていないから、とは限りません。潤滑剤を使うことに抵抗がある方もいますが、潤滑剤の使用が性的な快さや満足度と関連していたという報告もあります[1]。痛みを我慢して続けるより、道具で補うほうが、次も「したい」と思いやすくなります。使い方はローション・潤滑剤の基礎を参考にしてください。
時間のかけ方を変えてみる
- 前戯の時間を、以前より長めにとる
- 疲れている日の夜ではなく、余裕のある時間を選ぶ
- 挿入をゴールにせず、触れ合うだけの日もつくる
- 一人の時間に、いまの自分の感じ方を確かめ直す
20代のころと同じやり方が、いまの体に合うとは限りません。「いまの自分」に合う進め方を探し直すつもりで試してみてください。
パートナーとの話し方
感じにくくなったことを、相手にどう伝えればいいか迷う方もいます。「あなたのせい」でも「私のせい」でもなく、「最近、前より時間がかかるみたい」と、いまの状態を共有するところからで十分です。そのうえで、前戯を長めにしたい、潤滑剤を使いたい、今日は触れ合うだけにしたい、と具体的な希望を一つ伝えてみてください。
「もう年だから」で終わらせなくていい
感じにくくなったことを、年齢のせいだとあきらめてしまう方もいます。けれど、変化のなかには工夫で補えるものもあります。反対に、無理に以前の自分に戻ろうとしなくてもかまいません。したいかどうかも含めて、あなたが決めていいことです。
受診を考えたいとき
痛み・出血・強い乾き、月経の大きな乱れ、ほてりや気分の落ち込みなど、ほかの不調も重なっているときは、婦人科で相談してください。
体の症状があるときは:NPOASは医療機関ではなく、診断や治療はできません。痛み・出血・かゆみなどが続くときは、婦人科の受診を検討してください。
よくある質問
40代で感じにくくなるのは普通ですか?
体や生活の変化が重なりやすい年代なので、変化を感じる方はいます。ただ、変化のきっかけは人によって違います。潤いや時間のかけ方など、補えることから試してみてください。
潤滑剤を使うのは恥ずかしいです
潤滑剤は、痛みや違和感を減らすための道具です。使うことは恥ずかしいことではありません。
パートナーに年齢の変化を言いにくいです
「最近、前より時間がかかるみたい」と、いまの状態を伝えるところからで十分です。
関連する情報
参考文献
- 潤滑剤の使用と女性の性的な快さ・満足度・性器の症状の関係を調べた日記調査(Herbenick ら, 2011)。PubMed